18年

最近、たかしの中に「亡弟」の影を見ることが多くなってきました。

神経質で、私を冷ややかな目で見て、皮肉で注意するところ。

先日は、くもったグラスをティッシュで拭いているのを見て、驚きました。

そして、すぐに諦めて、いちいち理屈を並べたてるところ。

機嫌のいい時と悪い時の差の激しさ。

「似ている」ところがあってもおかしくはないのですが、あまりにも多いので、つい亡弟のことを思い出すことが多くなってきました。


父が亡くなった時、母が亡くなった時は「順番やしな」と納得しましたが、亡弟のことは、18年経った今でも、未だ乗り越えられません。

もっと話したらよかった、話しを聞いたらよかった、会えばよかった。

後悔ばかりです。

私達の行きつけのお店で呑んでいる時に、
「オレな、心臓が悪いねんて。そやし、早よ死ぬと思うわ」
という言葉を聞いた時、私は思わず泣いてしまいました。

「お姉ちゃん、もう泣かんといてぇや。もうこのこと、話せへんようになったやんか」と言われてしまい、その話しはそれっきり、聞かなくなってしまいました。

なんであの時、ちゃんと話しを聞かへんかったんやろ。

いくら後悔しても、もう元には戻りません。


たかしが、修学旅行には行かないという決断をしました。

行って、またしんどくなってしまい、また通学できなくなって、受験に失敗するのが嫌なんだそうです。

「行った後悔」と「行かなかった後悔」について、お医者さんとも、学校の担任の先生とも、私とも、何時間も何日も時間を費やして、話しましたが、たかしは頑なに「行かない」と言います。

ま、友達もいないので行っても面白くないのかもしれませんが、同じ経験をしたことで、新しい友達ができるんちゃうか、とも言いましたが、たかしは「行かない」の、一点張り。

私は、亡弟に言えなかった言葉、できなかった会話,後悔することはもう嫌なので、たかしにじっくり話しますが、たかしには届きませんでした。


私は、たかしを失うことを、必要以上に怖がっています。

怖くて怖くて、一言一言、考えながら話してします。

もう大事な人を、あんな方法で失いたくありません。

だから、もう怖いのです。

「過保護」と言われてみても仕方がありませんが、失いたくない一心で、毎日を過ごしています。

たかしの「生きる力」を信じないといけないのですが、私がそれを壊すこともあるのかもしれないと思うと、もう怖くて何も言えなくなり、結果、また後悔することになるのです。


たかしの「15の春」は、一体どうなっているんでしょうね。
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Commented at 2015-05-28 09:27
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by marurin373 at 2015-06-26 01:55
カギコメさん
たかしは、今闘病中なんです。
決して焦らず、たかしを信じて見守ることしかできません。
by marurin373 | 2015-05-28 04:17 | 思うこととかなど | Trackback | Comments(2)