「ぬ」

「かあちゃんぬ」

どうやら、たかしが私を呼んでいるようです。

でも、少し違和感が。

「かあちゃんぬってば」

「何?」
「あのな、かあちゃんぬって言うたらな、なんかフランス語みたいで、かっこいいやろ?」
「そうか?」

たかしは、その「フランス語みたいな呼び方」が、いたく気に入ったそうで、暫く「かあちゃんぬ」と呼んでいました。

しかし、どうも飽きたのか、いつしか普通に「かあちゃん」と呼ぶようになりました。


「かあちゃんぬ」

・・・またです。

「何? フランス語っぽい呼び方か?」
「違うねん。なんかな、かあちゃんぬって言うたらな、イタリア語みたいやなって、気付いてん」
「こないだはフランス語っぽいて言うてたやん」
「ちゃうねん、イタリア語やねん」

そして、また暫く「かあちゃんぬ」と呼ばれていました。

「かあちゃんぬ」
「たかしぬ」
「それ、気色悪いなぁ」
「そやろ?」
「全然イタリア語っぽくないし」
「ずっとそう思ててん」
「かあちゃんぬは、イタリア語っぽいと思うねんけどなぁ」
「そうかなあ」
「ま、ええわ」

「イタリア語問題」は、あえなく終わり、また暫く「かあちゃんぬ」と呼ばれていましたが、また飽きたようで。

「最近、かあちゃんぬって呼ばへんようになったな」
「あ、忘れてた」

フランス語もイタリア語でもない、かあちゃんぬという呼び方は、全くしなくなりました。

飽きたのか、忘れてたのか。

そんなもんです。
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by marurin373 | 2016-03-29 02:39 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)