彼の地より

「かあちゃん、お盆やさかい、お墓まいり行かなあかんな」
「何言うてんねんな。お盆いうたらな、地獄の釜のフタが開いてな、みんな還ってきはるねん。そやし、お墓行っても、からっぽえ」
「そうなん?ほな、じぃじやら、どこにいてはるん?」
「ここにお位牌あるさかい、ここちゃうか?」
「間違うて、京都で道迷ったりしてはらへんやろか」
「わーくんやったら、ありがちやな」

みんな、還ってきたはります。

夢に亡父や亡弟が頻繁に出てきます。

たかしが、心配そうに言います。
「かあちゃん、寝ながら泣いてるけど・・・」

今朝は、亡弟のお葬式をしている夢を見ました。

それで、かなり泣いてたらしいので、たかしが心配して
「かあちゃん、かあちゃん、」と、起こしてくれました。

また、あんな悲しい思いをしてしまいました。


お盆の時は、何日目にはこれ、何日目にはこれ、と、お供えものの決まりがありました。

でも、何にも教えてもらえませんでした。

「お迎え団子」を、祖母や母と、こねこねと作り、作りすぎたお団子は、あんこの缶を開けて、こっそりと食べていたのを思い出します。

せめて、白玉だんごの粉を買ってきて、お団子を作って、お供えすることにします。


「かあちゃん、還ってきはったじぃじやらは、いつまでいたはるん?」
「五山の送り火て、あるやろ?あれを目指して、またあっちに行かはるねん」
「ここからやったら、遠いなぁ」
「そやなぁ。そういうたら、ここいらのおしょらいさんは、何目指していかはるんやろなぁ」
「・・・大文字ちゃうん?」
「・・・今まで、考えたことなかったけど、大文字かなぁ?やっぱり」
「遠いのになぁ」
「まぁ、私らがここにいてるんやさかい、頑張ってもらお」

いつまでも「ここ」にいてくれはったら、ええのになぁ。














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by marurin373 | 2016-08-12 13:07 | 思うこととかなど | Trackback | Comments(0)