「ほっ」と。キャンペーン

「ツボ」

 ここ何年か、たかしとマトモに面と向かって話し合う、ということはありません。

私が起きている時は、たかしが寝てたり、たかしがニヤニヤしながら動画を観ている時は、私が寝ていたり。


先日、たかしが寝ていたので、私も早いけど寝てしまおう、と、パジャマに着替えて・・・と、寝る用意をしていたちょうどその時、たかしが「おはよぉ〜」と起きてしまいました。

「かあちゃん、寝るけど」
「オレ、腹減って仕方ないさかい、起きてしもてん」
「なんかあるさかい、食べときぃな」
「オレは、愛の込もった手料理が食いたいねん」
「・・・んもう、しゃあないな、」
と、パジャマのまんま、上にパーカーを引っ掛けて、毎度お馴染みの「野菜炒め」を作りました。

たかしが食べている間、やっぱり、放ったらかして私だけ先に寝てしまうこともできずにいて、そのまま、たかしが「んまいわぁ、ほんっまに、かあちゃんが作ったご飯は、んまいわ」と、嬉しいことを言って・・・いや、これは、たかしのイヤミか?てなことを聞きつつ、おこたに座って、食べているたかしを見ていました。

で、そのまま、ぐだぐだと、あることないことをお互い話していたら、いつしか、丑三つ時も過ぎ、もう「何を言うても、笑ってしまう時間」になってしまいました。

いつもなら、食べたら「ごっそさん」と言い、台所にお茶碗とお皿を持って行って、お湯に浸けて、もうあっちに行ってしまうのですが、起きたのも遅いし、それからキャベツを半分、ピーマンを4つ、それと豚コマの野菜炒めと、ご飯をお茶碗にいっぱいの晩ご飯というか、もう夜食を食べたので、たかしの目はぱっちりと覚めてしまいました。

私は、寝たい。

パジャマも着ている。

ちゃんと、腹巻もしている。

最近は、引力に勝てないので、密かに「寝ている時のブラ」も、している。

それに、むくみ防止のソックスまで履いてるし。

この、パーカーさえ脱いだら、あの、ベットの上のお布団に入りさえすれば。

いつもは、なーんにも話さなくなったのに、こんな時に限って、たかしは饒舌。

私も、たかしと、こんなに普通に、別になんでもない話をするのは、本当に久し振りなので、まぁ、嬉しい。

眠剤まで飲んでしまっているので、私は、本当に眠くなってきている。

最近、不眠気味なので、眠剤が増量されているのです。

なーんか、だらだらと2人で話していた時。

私が、自分のiMacが、Bluetoothで、キーボードとマウスを繋ぐのがどうも上手くいかないので、もういちいち設定するのが面倒になったさかいに、古いUSBで紐付きのキーボードを使こてるねん、とか、話していた時。


ふと、たかしが。

「かあちゃん、」
「ん?」

「春日が、青かったら、ブルートゥースやな」

と、ぽそっと言ったのです。

私は、そのたかしの、くっだらないシャレが自分の「ツボ」にはまってしまい、ひーひー笑い転げてしまいました。

寝る前に、たったひとつ忘れていた、喘息の吸入。

これをしなかったせいで、私は大声で笑う時間ではないので「忍笑い」をしようとすればするほど、喉から「ひゅ〜ひゅ〜」と言ってきました。

「かあちゃん、どしてん」
「ちゃうねん、ちゃうねん、」と言いつつ、喉からは「ひゅ〜ひゅ〜」という声が漏れるのです。

「どうもないか? また、喘息か? 吸入、してへんの?」
「まだ(ひゅ〜)して(ひゅ〜)へん(ひゅ〜)ねん(ひゅ〜)」

たかしが、真面目な顔になって、心配して背中をさすってくれています。

「どうもないか?」
「うん、うん、」と言いつつ、まだ、ひゅ〜ひゅ〜と言っています。

「ほなかかいない」
「え?」
「ほやさははい、ほなかかしない」
「どしたん、かあちゃん」
「ほやさははい、」

もう、お腹が痛くなってきています。

「ひゅ〜、ひゅ〜」と、まだ言います。

自分でも、もう抑えられないのです。

そんなに面白くないのに。

と、いうか、ぜっんぜん、面白くないのに。

なんでこんなに笑ってしまうのか。

ちょっと悔しい。

でも笑いが止まらないのです。

そのうち、涙が出てきました。

たかしが、ぽそっと呟いたシャレのくだらなさと、時間が、私をこんなにも笑わすのです。

お腹が痛いくらい笑うことなんて、本当に久し振りです。

心配して、私の背中をさすってくれていた、たかしまでもが、私につられて笑い出しました。

しかし、時間が。

もう、某公営放送が、国旗をひらひらと翻し出すような時間です。


2人で暮らしだして、11年。

母子で、お腹を抱えて、2人して「忍び笑い」をして、朝を迎えました。


この日は、結局寝てないので、とってもしんどい日でしたが、不思議と機嫌よく過ごすことができた1日でした。















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by marurin373 | 2016-12-08 23:51 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)