「食」の「欲」

「かあちゃん、あのな、オレ、イカとかめっちゃ好きやん? ほんで、からいもん、すんごく好きやん? そやしな、いっぺん『いかの塩辛』を食べてみたいねん。そやし、買い物行った時、買うといてな」
「イカの塩辛て、あんたさん腎臓弱いのに、どうもないんかいな」
「やっぱり食べられへん、てことになったら、あかんもんな」
「ほんで、案外高いんえ」
「ほな、お金があって、かあちゃんの機嫌が良くて、思い出して、売ってる時に、買うといてな」
「はいはい」

この人は、いろいろと「食べたいもの」があり、その度に「買うといてな」と言われるのですが、私もいちいち覚えてられず、右から左に流していることもたくさんあります。

で、先日、某ローソンに行った時、ふと「桃屋の塩辛」の瓶を発見。

ちっこい瓶やのに、高いなぁ・・・。

なんで、たかしは「お酒のアテ」みたいなもんが好きなんやろ?と思いつつ、取り敢えず購入しました。

「ほら、イカの塩辛、買うてきたえ」
「ほんま?!」
「こーんなにちっこい瓶やのに、400円くらいしたんえ」
「・・・高いねんな・・・。ごめんな」
「謝らいでもええやん。ま、一回、食べとうみ」
「うん!」

いつもならば「白米はいらん」とか言うてるのに、いそいそとご飯をお茶碗によそって、とうとう、たかし初体験の「イカの塩辛」を食す時がやってきました。

「からい! うまい!」

・・・そうですか・・・。

「これな、結構うまいわ。また買うといてな」
「ローソンに売ってたさかい、自分のお小遣いで買いよし」
「う〜ん、400円か・・・。大事に食べよ」

それからは、毎晩、にこにこと「イカの塩辛」を、あつあつの白ご飯の上に乗せて食べたはります。


それが、とうとうなくなってしまいました。

「学年末のテストで、ええ点取ったら、また買うてな」
「あぁ、そやな」
「いかぁ〜んのしおぉ〜んからぁ〜」

頑張って、勉強してください。

しかし「イカの塩辛」目指して頑張る高校生・・・。

ま、こんな人です。











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by marurin373 | 2017-01-10 13:28 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)