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骨が腐った理由

私は、障害者になってよかったと思っています。

前はわからなかったこと、見えなかったことが、本当によくわかりました。
私は、何事も経験してみないと、何もわからない人間だったこともわかりました。

現オットの本心、周りの方々の思いがけない優しさ、福祉制度、行政、差別。
「気の毒に」という言葉の冷たさ。

アメリカでは、障害者のことを「チャレンジド」と呼ぶそうです。
「神から挑戦という使命や課題、あるいはチャンスを与えられた人々」という意味が込められているそうです。
「すべての人間には、生きながらに自分の課題に向き合う力が与えられている。しかも、その課題が大きければ大きいほど、向き合う力もたくさん与えられている」という哲学に基づいて生まれたそうです。

私に与えられた課題・・・。

そう思えるまでは、苦しくて辛い日々でした。
痛いのがイヤで、動かない足が憎くて、バスでお年寄りに座席を代わってもらった時の悔しさ。
久し振りに出会う人にいちいちする説明にも、もううんざりでした。
原因がわからない為に余計に運命を呪い、誰にもぶつけられない怒り。

中には「弟さんがあんな死に方したから、バチがあたったんちがうか」と言った人もいました。

でも、私にはそれらを丸ごとひっくるめて、乗り越えられる力が与えられていたのです。

文字にすると、現在の私の状況は過酷です。
でも、そう思えるようになってから、本当に心はずっと軽くなりました。
自分で自分を差別するのは、もうやめにします。

私は「気の毒」なんかと違う!
かわいそうでもない!

息子が「かあちゃんが おばあちゃんになっても、ずっと オレのおしり、さわらしたげるしな」と約束してくれました。
それを楽しみに、頑張っていきます。

京都にいる、息子の片思いの女の子のayuちゃんです。
若くて、ぷりぷりしてて、元気で、やんちゃで、厳しい。
また息子をしごいてやって下さい。

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by marurin373 | 2005-09-26 17:02 | 思うこととかなど | Trackback | Comments(0)