婉曲な息子

晩ご飯の後片付けをしている時。

ふと、たかしに声をかけられました。

「かあちゃん、エコって、してる?」
「どうやろうなぁ」
「たとえば、どんなこと してる?」
「う〜ん、使てない部屋の電気消すとか」
「ふ〜ん」
「なんで?」
「トイレのでんき、ついてるけど」

ほな、最初っから、そう言え!


先日、友達が遊びに来てくれた時。

「かあちゃん、トまるレのでんき、けして」
小さな声でぼそぼそと言うので、よく聞き取れません。

「え? とまれ?」
「ちがう、トまるレ」
「はぁ? とまれ?」
「ちがう、もういい」

たかしはトイレの電気を消しに行きました。

で、やっと「ト○レ」と言っていたと、やっと気がつきました。

友達が消し忘れたので、友達に恥をかかせないようにという、たかしなりの配慮でした。


こういうところは、亡父に似ているのかもしれません。

私がトイレに入っている時に、私宛てにかかってきた電話には
「ワシがたばこ買いに行ってくれて言うたし、買いもんに行ってるねん」と、配慮してくれるような、父でした。

外出しようとしていて、ふと、雨は降るのかどうかが気になり、父に天気のことを訊ねた時のこと。

「お父さん、今日、雨降る?」
「ワシはなぁ、お天気屋さんやけどなぁ、天気のことまではわからんなぁ」

如何にもたかしも言いそうな言葉。

たかしはじぃじに似たのかもしれません。

ちょっと嫌味で皮肉屋さんのところが。
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by marurin373 | 2008-10-31 15:59 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)

戦い

さて、約束通り8時に起こしたのですが、泣いて泣いて、まるで赤ちゃんのようにならはりました。

パジャマの上を着せようとしても、暴れて嫌がるし。

「かあちゃんが しゅくだいして〜!」
「なんでぼくのこと、そんなにきらうんやぁ〜!」
「あした 学校休む〜!」
「なんで学校なんてあるんやぁ〜!」
等と、厭世観と勘違いと逃避と絶望の雄叫びをあげつつ、泣いてはりました。

テレビどころではありません。

それでも30分も泣いたら、やっと落ち着いた様子ですが、宿題をする気にはならないようです。

なんとかパジャマを着せて、あとは漢字の書き取りだけ。

みみずがのたくったのよりもひどい字を書いていたかと思うと、また泣くし。

そうこうしていると、私がトイレに行ってる間に本格的に寝てしまわはりました。

宿題はできていません。


さて、今朝。

起きた途端「今日、学校休む」と言い出すので、それをなんとか取りなし、宿題をして、無事学校に行かはりました。


宿題なんて、忘れてもいいのになぁ。
「ごめんなさい」では、済まへんのかなぁ。

変に意固地で頑固で真面目な、たかしでした。
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by marurin373 | 2008-10-30 09:01 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(2)

どうする

「春眠暁を覚えず」と言いますが、この時期も眠いです。

朝はなかなか布団から出ることができず、ついつい寝坊をしてしまいます。

そんな秋の朝、たかしは早朝の5時あたりに起きたらしいのですが。

早起きした為、晩ご飯もそこそこに、7時過ぎに寝てしまわはりました。

もちろん、宿題もしてません。

8時から毎日見ている「最遊記」と「HOLiC」が始まるので、起こしてくれと言われてますが、果たして起きてくれるのでしょうか。


[追記] ちなみに、たかしは上半身裸で寝てます。
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by marurin373 | 2008-10-29 19:55 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(2)

スコップ片手に

水曜日の夜、ひとりでスコップを用意していた、たかし氏。

「何するん?」
「あのな、おとしあな、作るねん」
「どこに?」
「こうえん」
「公園のどこ?」
「すなば」
「もし、赤ちゃんが落ちたらどうするん?」
「そんな ふかくは、ほらへん」

しかし、木曜日は生憎の雨。

夕方になり、漸く雨が止んだところで、スコップ片手に公園に行ったようです。

最初は落とし穴を掘っていたようですが、だんだんと「砂場の底はどうなっているのか」に興味が移り、狭く、しかし深く掘り進もうとしたところで、もう晩ご飯の時間となりました。

「砂場の底、どうなってた?」
「すなだらけ」
「底までいったん?」
「あのな、すなばのそこと、うちのにわ、つなげるねん」
「ふ〜ん」
「そしたらな、べんりやん!」
「まぁ頑張りよし」

無心に砂を掘り続けるたかし。

その努力、勉強には向かんのかなぁ。
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by marurin373 | 2008-10-25 17:18 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(2)

あのね

学校には「あのねちょう」というものがあります。

音楽会や、運動会、そして「お友達について」など、短い作文と絵を書くのです。

で、この間の「遠足」について、何か書くというのが先日の宿題でした。

いつもなら1行くらいしか書かずに、先生に「もっとくわしく」とか書かれているたかしですが、この日は長々と書いたはりました。

その「遠足」についての「あのねちょう」は、私には見せてくれませんでした。

で、昨日。

ランドセルからポロリと出てきた「あのねちょう」を見てみると。


遠足
ぼくは遠足でさつまいもを7本とってきておかあさんがやきいもを作ってくれて食べてぼくはウンチをしておかあさんがトイレで大っきなおならをしてるってその日に言ってそれをこのあのねにかきました。


・・・。

先生は「おいもだからこその、楽しいお話でした。」と書いたはります。

「あのな、先生な、これ見て、笑っとったで」
「そうやろうなぁ」
「ほんでな、みんなに はっぴょうしてもええか?て、聞かれた」
「発表したん?」
「いややって言うた」
「なんで?」
「おいも食べて、ぼくがうんこさんしたって、はずかしいやん」
「かあちゃんも恥ずかしい」
「大っきいおならやもんな」
「なんで書いたん?」
「ほんまのことやもん」

子供って、侮り難し。
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by marurin373 | 2008-10-22 16:25 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)

最後のクライマックス

休みの日は、家族サービスの日。

毎日頑張ってるとも言えなくもないような気がしないでもない、たかしへのサービスの日です。

で、今日は映画を観に行く約束をしていました。

前売り券はもう買ってあるし、お昼は暑そうやし、夕方5時からの回に行くことにしました。

劇場は、もう人も少なくてよかったのですが、私のすぐ後ろの「大きなお友達」の2人組がうるさいうるさい。

それにもっと後ろの方では赤ちゃんが泣いてるし。

シャドウイマジンの声がチェックできませんでした。

んとにもー。

帰り、たかしが「このえいが、DVDになったら、かう?」と何度も訊いてきましたが、たぶん、買うと思います。

映画は映画館で観る方がいいに決まっているのに、こうもうるさいとなると、家でじっくりDVDを観たくもなります。

ほっんとに、うるさかったなー。

早く「ポニョ」も観にいかないと。
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by marurin373 | 2008-10-19 23:26 | 今日の出来事 | Trackback | Comments(2)

季節の移ろい

「もう秋なんやなぁ」と、目で見てつくづく実感できるようになりました。

それは、たかしが家の中でも服を着るようになったから。

夏の間は、いつもパンツ一丁で過ごしたはりました。

それと、たかしがみかんを食べるのを見ると「涼しくなったなぁ」と思えます。


しかし、中には「小春日和」の日があり、夏と秋が混ざったような日があります。

そんな日は、たかしはパンツ一丁でみかんを。

暑いけど、みかんがある日。


たかしはみかんの皮を剥いて、そのまま口にぱくぱく放り込んで食べはるのですが、その日は一房づつ、食べたはりました。

「これは大っきいから、かあちゃんみかん」
「これは小ちゃいから、赤ちゃんみかん」

そんなことを言いつつ、みかんを5つほど食べたはりました。

ふと、パンツを脱ぐたかし。

みかんの一房と自分のちんちんの大きさを比べたはります。

「あ〜、このみかんより小ちゃい・・・」

いくつかのみかんと比べ、漸く同じ大きさの一房と出会えた様子。

「これ、ぼくのちんちんと同じ大きさ〜」と、嬉しげに食べたはりました。


こんな時、母としてどう言えばよいのやら。

「よかったなぁ」と言えばよかったのでしょうか。

取り敢えず笑っときましたが。

今も謎です。
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by marurin373 | 2008-10-16 19:19 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)

初プラモデル

この三連休、たかしは土曜日も学童を休んだので、3日間丸ごとお休みでした。

土曜日は、木曜日の大阪ドームの慰労も兼ねて、たかしが以前から熱望する「まわるおすし」を食べに行ってきました。

1年生の時に行った時は、赤出しのお味噌汁とサラダも合わせて、実に23皿のお寿司を食べたたかしですが、この日は少し少なくて17皿。

行く前に何か食べさせればよかったです。

その時に、ふと、すぐ近くにある電器屋さんに立ち寄ったのですが、そこにはおもちゃやゲームなども売られているという、禁断の電器屋さんでした。

たかしはそこでケロロのプラモデルのシリーズを1つ買い、意気揚々と帰ってきました。


帰ってから、そのプラモデルを作り出したのですが、一度作り出したら止まらなくなってしまわはりました。

プラモデルとは言っても「くみプラ」というもので、始めから色もついていて、ランナーから切り離して、パチパチとはめていくだけのものなのですが、たかしにとっては、初めてのプラモデルです。

それが案外上手く、しかもかあちゃんの手も借りず、1人でできたという喜びで、はしゃぎまわる、たかし。

ポージングさせて携帯で写真を撮りまくったはりました。


男の子は、何故、プラモデルを作り上げると、ポーズをつけて写真を撮りたがるのでしょうか。

亡弟もガンプラオタクだったのですが、この人も作っては写真を撮りまくり、1人悦に入ってはりました。


次の日は、前から「トイザらス」に行く約束だったので、行ってきました。

ポケモンのおもちゃを、貯め込んだお小遣いで買うつもりだったのですが、ここでもケロロのプラモデルのシリーズを2つ購入。

いつもなら「ミスドでドーナツぅ〜」などと言うのですが、この日だけは「早よ帰ろ」と、うるさいうるさい。


帰ってから、もう黙々と制作にのめり込んではります。

「どこが面白いん?」
「・・・」
「なぁ、何が楽しいん?」
「作るとこ」
「できたら?」
「次のん、作りたい」

出来上がったプラモデルで遊ぶことよりも、その制作過程が楽しいらしい。

その気持ち、わからいでもないけどなぁ。


このシリーズは全部で5つあるので、必然的にあと2つ欲しい、という流れに。

でももう買いに行くのは、ちょっとしんどい。

なのでアマゾンの通販で買いました。


火曜日は雨だったのですが、遠足でした。

たくさんのサツマイモをお土産に帰って来たのですが、学童を休むと言って、聞きません。

届いていたプラモデルを作りたいのです。

この執着心、この制作意欲。

たかしにとってはひとつの成功体験なので、気の済むまで作ってもらいました。


いつもなら「おなかすいた〜」とやかましいのですが、この日に限っては静かに、ただ只管に作ったはりました。


で、できあがったら、写真。

このまま行くと、部屋がガンプラだらけになりそうで恐ろしいです。

見るテレビも、遊ぶおもちゃも、だんだんと男の子らしくなってきはりました。
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by marurin373 | 2008-10-15 10:03 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(0)

疲れました。

大阪のドームって、階段だらけなんやもん。

それに地下鉄も階段だらけ。

さすがに足が痛みました。


でも、それ以上に楽しかった!

米粒大の大きさでしたが、同じ屋根の下にいたとも言えるわけで。

同じ空気も吸ってたとも言えるし、夕方から夜まで一緒やったとも言えるし、肉声を聞いたとも言えるし。

「親子席」がなくなって、今年から「着席ブロック」というのができたので、私でも行けるようになりました。


たかしも一緒だったのですが、初めてなので、どうにもうるさいのです。

やれ「おしっこしたい」だの「おなかすいた」だの「ねむい」だの。

おかげで没頭率が半分ぐらいになりました。

連れて行くの、ちょっと早かったんかなぁ。


思い返すと、最後に行ったのが、最後の京都の夏でした。

それから実に9年振りです。

毎年のように行っていた時の自分を思うと、まさか「子供連れ」で行くことになるとは。

たかしも「それなりに」楽しかったそうです。

ま、米粒やからね。


さ、明日からまた現実です。

頑張らん程度に、頑張ります。
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by marurin373 | 2008-10-09 23:54 | 今日の出来事 | Trackback | Comments(0)

心の病

春過ぎあたりから、食欲が全くなくなりました。

朝から晩まで、何も食べなくても平気。

なので、たかしだけ晩ご飯を食べ、私はその横で紅茶を飲んでいる日々が続きました。

するとみるみみるうちに体重が減っていきました。

当たり前といえば当たり前なんですが、常日頃から「体重を落として下さい」とお医者さんに言われているので、これ幸いとそんな生活を続けていました。

それが、最近になって、お腹は減っていないのに「何か食べたい」という衝動に駆られ、尋常ではない程の量のものを食べ、そして後悔して、自分で吐くということを繰り返していました。

お腹を壊すと「嬉しい」と思う自分がいたり。

さすがにこれはヤバいと思い、神経精神科の先生に相談しました。

「過食症は、現実逃避から来ているからねぇ」という先生の言葉で、漸く納得しました。

私は、何かから逃げたかったのです。

とにかく吐かないことを約束して、今飲んでるお薬の副作用止めの薬をもらい、病院を後にしました。


よく思い返してみると、弟が亡くなった後も、過食症になりました。

食べてないと不安になるので、いつもミスドの「ハニーチュロ」を大量に買い込み、常備して食べていました。

この時も体重は10キロ増えました。


私は意識していませんでしたが、母の死がかなりのダメージだったようなのです。

私は怒り続け、それで自分を防御していたようなのです。

母の死を受け入れられない自分。

それが引き金となって、今頃になって「拒食症と過食症」という心の病を引き起こしたようです。


「現実逃避」ということを意識し出したら、あの爆発的な食欲もなんとなく治まりました。


母を棺に入れる前、葬儀屋さんが、全く泣かない私の顔を見て
「つい、家族やとキツいこと言うてしまうんですよねぇ」と言わはったのが、今もありありと思い出されます。

まるで私の言葉で母が死を選んだかのような、言い方。

最後の電話で私が「あと1週間のうちに答えを出して」と言った、その1週間後に母は亡くなりました。

「私が母を死に追いやった」という気持ちは、あの日からずっと心の中にあります。


そんな事柄から逃げたかったのではないのか。


たかしの小学校入学を控えているというのに、母の後始末に追われる日々。

それが漸く落ち着いた今頃になって、心と身体に変化が出てきてしまいました。


しかし、現実は現実。

受け入れなければいけません。


少しづつ、時間と共に受け入れることができるようになればいいのですが。


明日はここ10年の間で最大の現実逃避の日です。

その日の前に自分の心の内がわかってよかったです。
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by marurin373 | 2008-10-08 14:55 | 病気のこと | Trackback | Comments(3)