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ことば

最近、年を経るにつれて、私の使う言葉がだんだんと「古い京都弁」になってきました。

以前はそんなことはなかったのですが、気付いたら、たかしに通じない言葉を使う頻度が高くなってきたのです。

昨年の秋に、わざわざこちらまで訪ねてきてくれはった元生徒さんに「なんどきでもええさかいに、またおいないや」とか言うてるし。

たかしにも「そこの、いかき取って」と言ってしまい、たかしがポカンとしたり。

気を付けないと、相槌に「へぇ」とか言うてしまうので、危険です。

「お元気ですか?」との問いかけには「へぇ、なむなむと」と答える。

「よりによって、そんな時にこそ、そうなるものだ」という意味で「えんばんと、なぁ、そうなるねんなぁ」と言う。

話しかける時に「なぁなぁ、あんなぁ、へぇ」という接頭語が付いてしまう。

この間は「まぁ、きこんかいにしとぅおくれやす」という言葉が、するっと出てきたから、これは「おばあちゃんが使う言葉」です。

こちらのよく話すようになった靴屋さんのお姉さんに
「よく、京都弁が出とうなぁて思って、聞いてます」と、言われました。

そやなぁ。

私も、今年で半世紀生きてきたんやしなぁ。

特に、幼稚園から高校まで、碁盤の目の中に住んでて、おばあちゃんに厳しくしつけられたし、それが出てきてきたのかも知れません。

「で、て言うたらあかんのえ。え、てお言い。せやないと、げさくな」と、よく言われました。

よくよく考えると、亡父が24才で私の父になったんやし、小学校に通っていた私が10才とすると、おばあちゃんは、まだ60代半ばあたりやったのかもしれないので、案外元気で、現役バリバリやったのかも知れません。

「女は、灰になるまで、女やさかいに」と、よく言うてました。

「今日の野菜炒め、ちょっとしんめりになってしもたなぁ」
とか独り言を言ってると、たかしが不思議そうな顔をしています。

まだ息子は15才で、私は49才やのに、私の使こてる言葉は、もう「おばあちゃん」です。

あかんあかん。

せやけど、しやぁおまへんねん。

なるべく、出ないようにはしているのですが・・・。

通じひんのやもん・・・。
by marurin373 | 2016-01-14 03:26 | 思うこととかなど | Trackback | Comments(0)