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50

私も、遂に50才になりました。

ちょうど半世紀です。

正直、ここまで、自分が「生きている」とは、思いませんでした。

20代半ばで患った「慢性腎炎」は、お医者さんに
「このままでいくと、透析は避けられへんなぁ。その為にも、塩分制限と、妊娠・出産は諦めてください」
と、言われていました。

そして、何度も自殺を試みて、全て「未遂」に終わりました。

亡弟が、自死した後も、後追い自殺もしました。

その度に、一週間ほど、入院させられました。

その半年後、今度は父が入院し、人工透析をしなければならなくなり、水分制限をして、ツラい思いをしていました。

入院して、たった一週間で、父はあっけなく亡くなりました。

1人で、院長先生と、眠っている父を見つめていたら、
「あのね、いっつもは、否定的なことばかり言ってね、もう生きて行く気力がないんかなと思っていたけどね、今日のお昼、透析しながら、私に、笑顔で「ワシの夢は、孫抱くことですねん」て言わはってね、初めて明るい顔して言わはったしね、生きる気力を取り戻さはったんか、て、私も安心してたんですよ」
と、私に言わはりました。

私は、妊娠も出産も禁止されてるけど、でも、亡弟と、この父の命をもらって、もしかしたら、出産できるかもしれない。

そんな思いが、むくむくと湧いてきて、次にお付き合いした人と、結婚して、命を授かることができたのです。

東京に転勤する前に、お医者さんに
「とにかく、大きな病院を探して、腎臓を診てもらいなさい」
と、言われていました。

幸い、転居先のすぐ近くに、産婦人科があったので、取り敢えず受診しました。

「来週、また来なさい」と言われたので、次の週に行くと、妊娠していました。

けど、血尿もタンパクも、ひどい結果なので、日本医科大学病院を紹介してもらい、産科と腎臓内科を受診していました。

「切迫流産」「ひどい貧血」「切迫早産」「酸素の血中濃度が低すぎる」と、いろいろ言われ、東京では、殆ど出掛けることもなく、○ちゃんと過ごしていました。

で、8ヶ月で今いるところに引っ越し、臨月になって、帰洛し、結婚前に通っていた病院の産婦人科と、腎臓内科を受診することになりました。

ひどい妊娠中毒症になり、このままでは、どちらかが危ないと言われ、陣痛促進剤で産むこととなりました。

酸素マスクを付けて、独りで待機している時「私、このまま死ぬんかな」と思い、ぽろぽろと泣いていました。

あんなに、自殺未遂を何度もしてきたのに、やっぱり死ぬことが恐くなったのです。

看護師さんに
「私は、もうどうでもいいので、赤ちゃんだけでも、生きて取り上げてください」と言うと、看護師さんに、めちゃくちゃ怒られました。

「赤ちゃんの幸せは、お母さんがちゃんと生きてること。今からそんなこと言うて、どうするん! 赤ちゃんは、このお母さんならと思って、このお腹の中で産まれる準備してはるんえ!」って。

「こんな私でもいいんですか?」と訊くと、
「当たり前やん! 今まで、しんどい思いしてきたやろ? それが、全部報われる時なんえ!」って、言われました。

なんとか、無事、私でもたかしを産むことができて、現在、16才になった、たかしと2人で暮らしています。

でも、やっぱり、私の腎臓には負担が大きかったらしくて「身体障害者3級」になってしまいました。

両股関節の骨頭も壊死するし、人工骨頭も入ってます。

これで「身体障害者2級」に。

膝にも壊死が見つかり、これで「身体障害者1級」となりました。

この「人工骨頭」も、いつ何時交換しないといけないのか、わかりません。

痛みもひどくなってきました。


でも、まだ私は「生きている」のです。

いや、たかしに「生かせてもらっている」のかもしれません。

たかしがいないなら、私も、もうこの世にはいてないと、いつも思います。

家族は2人、貧乏で、たかしも病気で、ほそぼそと生きています。

本当に、この年まで生きているとは、思ってもいませんでした。

両親や、弟の命を、たかしに繋ぐことができました。


















Commented by トモ at 2016-11-28 19:55 x
毎日読みにくるといいながら、探して当てれませんでした(;_;) 私、アメブロなので違うと簡単には出てこないんですね。。。
遅れちゃいましたが、誕生日おめでとうございました!!(私も5日後でした!)
色んな事があったんですね。臓器脱が初手術で初めて生命の危機を感じた私とは、人生の深みが違いますね。。。
たかしくんの為に、これからも生きて下さいね。
Commented by marurin373 at 2016-12-03 22:06
>トモさん
その後、如何ですか?順調ですか?
このブログは、タイトルで検索したら、一発で出て来るみたいです。
そんなに、毎日とは言わず、お時間がおありの時に、のんびりとのぞいてください。
by marurin373 | 2016-11-17 03:43 | 今日の出来事 | Trackback | Comments(2)