「食」の「欲」
2017年 01月 10日
「イカの塩辛て、あんたさん腎臓弱いのに、どうもないんかいな」
「やっぱり食べられへん、てことになったら、あかんもんな」
「ほんで、案外高いんえ」
「ほな、お金があって、かあちゃんの機嫌が良くて、思い出して、売ってる時に、買うといてな」
「はいはい」
この人は、いろいろと「食べたいもの」があり、その度に「買うといてな」と言われるのですが、私もいちいち覚えてられず、右から左に流していることもたくさんあります。
で、先日、某ローソンに行った時、ふと「桃屋の塩辛」の瓶を発見。
ちっこい瓶やのに、高いなぁ・・・。
なんで、たかしは「お酒のアテ」みたいなもんが好きなんやろ?と思いつつ、取り敢えず購入しました。
「ほら、イカの塩辛、買うてきたえ」
「ほんま?!」
「こーんなにちっこい瓶やのに、400円くらいしたんえ」
「・・・高いねんな・・・。ごめんな」
「謝らいでもええやん。ま、一回、食べとうみ」
「うん!」
いつもならば「白米はいらん」とか言うてるのに、いそいそとご飯をお茶碗によそって、とうとう、たかし初体験の「イカの塩辛」を食す時がやってきました。
「からい! うまい!」
・・・そうですか・・・。
「これな、結構うまいわ。また買うといてな」
「ローソンに売ってたさかい、自分のお小遣いで買いよし」
「う〜ん、400円か・・・。大事に食べよ」
それからは、毎晩、にこにこと「イカの塩辛」を、あつあつの白ご飯の上に乗せて食べたはります。
それが、とうとうなくなってしまいました。
「学年末のテストで、ええ点取ったら、また買うてな」
「あぁ、そやな」
「いかぁ〜んのしおぉ〜んからぁ〜」
頑張って、勉強してください。
しかし「イカの塩辛」目指して頑張る高校生・・・。
ま、こんな人です。
by marurin373
| 2017-01-10 13:28
| 息子(たかし)
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