精神科の先生が、突然言わはりました。

「弟さんが作った指輪、そろそろ外して片付け」

大学卒業後、指輪を作る仕事をしていた弟が遺したいくつかの指輪を、私は、はめていました。

「それと『禁じられた遊び』ていう映画も、観てみ」

私は近くのTSUTAYAに行って、DVDを借りて、観てみました。

そんなに長い映画ではないのですが、なんかよくわからなかったので3回、観ました。

先生に、弟の指輪は全てきれいに磨いて、ひとつづつ小さなジップロックに入れて缶に片付けたこと、そして映画を観たことを話しました。

先生が言わはるには、私は弟をちゃんと葬っていない。
だから、いつまでも引きづっていて、いつまでもツラいまんま。
それでは前に進めない。
その為に、ちゃんと私なりに弟を葬らなくてはいけない。
遺骨をお墓に入れるだけが「葬る」ことだとは限らない。
・・・とのことでした。

弟の遺した指輪を外し、片付けるという作業は、思いの外ツラい作業でした。

先生が「兄弟を亡くすのは、身体の一部を引きちぎられたよう、親を亡くすのは、心に穴が空いたよう、夫を亡くすのは、コップを割ったようって、言うやんか」
と言わはったので、納得してしまいました。

「ちゃんと葬ってあげないと、前に進めへん。それは、弟さんの為でもあり、あなたの為でもあり、そして息子さんの為でもあるんやで」と言わはりました。

思ったよりもたくさんの指輪を磨いてジップロックに入れながら、これが「葬る」というものなのか、と思いつつ、片付けました。

これで、たかしと2人で前に進むことができるようになり、弟を失った悲しみから解放されるのでしょうか。

今はまだわかりませんけど。











[PR]
トラックバックURL : https://marushiba.exblog.jp/tb/28062152
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by marurin373 | 2018-02-02 06:24 | 今日の出来事 | Trackback | Comments(0)