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熱に負けるな

今日の息子は、どこか変でした。
いつもよりも甘えた。
いつもよりも反抗的。
いつもよりも元気がない。

今朝方に「ほっぺたが いたい〜」と泣いていました。
でも、熱はなし。
おたふくは去年の8月にしているし。

お昼に熱を計ってみると、平熱。
でもなんていうか、ぐだぐだしている。
外出の予定は、とりあえず中止。

いつもと違う所は、出掛ける予定を変更しても怒らないこと。
いつもなら「おやくそく したのにぃ〜」と文句を言うのに、今日は素直。

やっぱり、変。

でも、食欲もあるし、2人でテレビを見ていました。

すると、今度は「あたまが いたい」と言い出した。
熱を計ると、微熱。
ほっぺたはまだ痛いらしい。

夕方にかけて、ますます機嫌が悪くなってきました。
私が台所へ行くと「はやく こっち きて〜!」と怒る。
「のど かわいた」と言うので、お茶を持ってきたら「おちゃ いらん〜」て言う。
出ているおもちゃを私が片付けると「そのまんまに しといて〜」と文句。

とにかく寝かすことにしました。

「ちょっと寝んねしたら?」
「おなか いたい〜」
お腹も痛くなったみたい。

とりあえず着替えさせて、ベッドに。
やっぱり、しんどいんやな。
絶対に昼寝はしないのに。

咳もしてないし、洟水もなし。
さわってみると、これは熱い!

計ってみると、38.8度ありました。

で、私は平静を装いながら、電話を。
休日診療しているところに電話してみました。

今日の当番は、かなり遠いところ。行くのは無理。

次に「小児科専門の電話相談」のところに電話。

結局、私が電話で状況を話している間に、息子は寝てしまいました。
折角眠れたのだし、ちょっと様子を見て、明日の朝にすぐ近くの小児科に連れて行くことにしました。
頑張れ、息子。


昨夜は、私が息子を泣かせてしまいました。
私がしている指輪が、どうしても欲しいと言い出したのです。

この指輪は、銀のアクセサリーを作る仕事をしていた弟が、特別に私の誕生日に作ってくれたものです。
デザインから仕上げまで、すべて弟の手によるものです。

「これはな、わーくんが、かあちゃんの為だけに作ってくれはった指輪で、かあちゃんの宝物やねん」
「でも ほしい〜」
「まだこの指輪、大きいやろ?」
「でも ほしいもん〜」
「もし無くしたらな、また作ってって、もう言えへんやろ?」
「ほしいもん〜〜」
「これは、あかん」
「なんでぇ〜」
「大事な、大事な、宝物やし」
「ほしい〜」
「ほなな、この指輪が、ちょうどの大きさになったら、貸してあげるよ」
「いま ほしい〜」
「ほら、まだぶかぶかやん」
「いや〜や〜」
「指輪するくらいのお兄さんになったら、きっとちょうどになるから、その時に」
・・・泣き出した。

「オレも、わーくんに つくって ほしかった〜〜」
それを言われると、辛い。かなり辛い。

「ほな、わーくんが作らはって、わーくんが着けてた指輪、あげよか?」
「その へんなのが いい〜〜」
確かに、この指輪は変。
息子は「オバQ」を知らないし、仕方ないけど・・・。

「これは、あかん」
「かあちゃん、オレのこと、きらいなん〜?」
かなり泣いてる。

どうしようか・・・。
誰にでも「宝物」があって、みんなそれをすっごく大事にしている。
かあちゃんにも、宝物があって、すっごく大事にしている。
簡単にはあげられないものも、ある。

「キライじゃないけどな、これはごめん」
泣いてるけれど、どうしようもない。

「わーくんに おいたかった〜」
・・・そうやなぁ。
会えてたら、きっと1番の仲良しになってたやろうなぁ。
顔も似てるし、好みも似てるし、それに弟は子供が大好きやった。
おんなじものを見て、一緒に笑えたかもしれんのにな。

指輪がきっかけになって、私まで泣きそうになりました。

「かあちゃん、ごめん」
「ん?」
「わがまま ゆうて ごめん」
「ん」
「でもな、ときどきな、はめてみても、いい?」
「かあちゃんのいる所でやったら、いいよ」
「かあちゃんの だいじな ゆびわなんやな」
「そうやねん、ごめん」

やっと納得してくれました。
ちょっと酷やったかな。
でも、なんでも思い通りには行かないってことも、そろそろわかってほしい。

息子がどんなに泣いても、ここは、私も我慢。

でも・・・。
これだけ人騒がせな指輪って。
しかもオバQやし。
しかも串刺し状態やし。

弟も、この指輪がこんなにも大事にされて、5才の甥にまで欲しがられるとは思ってなかったやろうな。

熱に負けるな_b0049646_2052861.jpg


ま、絶対に、ふたつとないからこそ、なんやけど。
「形見の指輪です」て、これはちょっと・・・。
そこが弟らしいんですが。

弟が「もういない」ことを改めて実感させられた夜でした。
Commented by ケイコ at 2005-11-23 21:05 x
そうそう、そうなんですよね。
子供って、具合が悪いと言っても、すぐに熱が出るわけじゃない。
見たところも、私にはあまり具合悪そうに見えなくて、ちょっとしたことぐらいでダウンするような頑張りの利かない子なんだろうなと思って、叱りつけて学校に行かせたことがありました。
そうしたら、「熱があります」と先生から連絡があって・・・。
問題は子供ではなく私の方だったんですよね。
人の痛みが分からない親だったということなんです。
何だかmarurinさんのブログを読んでいると、私のダメさ加減ばかりが思い出されて、切なくなってきます。
先輩の母親としてアドバイスでもできればいいんですけど、marurinさんの対応の仕方に「すごいな」とただ感服するばかり。
辛い思い出は、長い人生の中には誰にもあるものです。
元気を出してくださいね。
marurinさんの切なさがぼっちゃんに伝染しないように。
弟さんの分まで人生を楽しむことが供養だと思って、元気を出してくださいね。
Commented by ケイコ at 2005-11-23 21:39 x
あ、でも、子供の風邪って夜中に具合が悪くなって目が覚めることが多いんですよね。
大丈夫かなぁ。
風邪薬を飲んで寝たのでしょうか?
近くだったら、飛んでいってあげたいのですけれど・・・。
体力のあるぼっちゃんなので、眠るだけで元気になるといいですね。
とりあえず、お大事に!

Commented by marurin373 at 2005-11-24 21:47
>ケイコさま
ご心配をおかけいたしました。
息子は、無事回復いたしました。

育児に対しては、私も暗中模索の状態です。根がぼ〜っとしているので、反応が鈍いだけかもしれません。それに、まだ保育園なので、ゆっくりできるのかもしれませんし。小学校になり、勉強が始まると、私もどうなるのか・・・少し恐いです。
by marurin373 | 2005-11-23 20:13 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(3)