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コンソメうんどん

今週は、保育園をお休みしています。
夕方になると熱を出すので、もう開き直って休んでいます。
だらだらと喋り、寒いので外へも出掛けず、お菓子やご飯を食べ、眠くなったら寝る。
そんな日々を過ごしています。

私が「ま、ええか」と思うようになってから、息子は「いきたくない」と言わなくなりました。
でも熱があると行けないし。

これを機会に、ゆっくり話し合おうではないか。

とは言っても、私は裁判への不安など話せるわけもなく、ただ息子の話を聞くばかりです。
当たり前か。

「あのなぁ〜、おおきなったらな〜、ん〜なにに なろかなぁ?」というような、間延びした話にも、余裕を持って聞けるようになりました。

「何になりたいん?」
「おちゃわん つくるひとかぁ〜、ケーキ つくるひとかぁ〜、おいしゃさんかぁ〜、かいしゃで パソコンする ひとかぁ〜」
「いろいろなりたいんやなぁ」
「ん〜、いちばん べんきょうせんでええのは、どれ?」
「そら、どれもちゃんと勉強せなあかんわな」
「どれも?」
「どれも」

「オレな、ずっと こどもでいるわ」
「子供やったら、車の運転もできひんえ」
「できひんの?」
「大人になったらなー、いっぱいいろいろできるようになるのになー」
「いまでも たのしいけど」
「残念やなぁー、そうかー、子供のままかー」
「あかん?」
「こーんなことも、あーんなこともできるのになー」

「オレな、よるも ねんと べんきょうするわ」
「寝るのは大切え」
「ねても ええん?」
「寝るのも、食べるのも、全部大事」
「おかしも?」
「お菓子も。遊ぶのも大事やなぁ」
「オレ、あそぶわ! よるも ねんと」
極端な息子。

いろいろな話をしているのですが、今夜は何故か突然「かあちゃんて、かみつきおばけ?」と聞かれました。
何やねん、噛み付きオバケて。

私は、地声が低いので、こういう時には効果的。
「・・・なんでわかったん?」
息子、号泣。
「バレへんようにしてたのになぁ・・・」
「このままの かあちゃんが すきー!」
「そうか・・・しゃあないな、」と、仮面を脱ぐ素振りをすると「やめてー! やめてー!」と泣いている。

私、女優になれたかもしれんな。

「かあちゃんがな、噛み付きオバケになるのはな、夜更かししてる子供を食べに来るオバケが家に来た時にな、変身してな、寝てるあんたを守ってるねん」
涙ながらに頷く息子。

小説家にもなれたかも。

だらだらとしているので、今夜は晩ご飯を作るタイミングを逃していました。
大好きな料理番組を見ていた息子が「きょう、オレ つくるわ」と、すくっと立ち上がった。
かっこいいー。

「ざいりょう、なにが あるん?」
しまった。
何にもないかも。
「ありあわせで ええし」
あり合わせ?!
そんな言葉、どこで知ったんや?!

息子が言う通り、本当にあり合わせのものしかありませんでした。
とりあえず、白菜とベーコン発見。

「おこめ、あらう〜」
洗っていただきました。
炊飯器のスイッチも押していただきました。

「はくさいと、ベーコンいれた、うんどんに する〜」
乾麺のおうどんを茹でさせていただきました。

息子の「マイ包丁」で、白菜もベーコンも切っていただきました。
「みじんぎりや〜」
おぉ、みじん切りなんて言葉も知っているのか。

「おなべに コンソメ いれて〜」
適量のお湯を沸かし、コンソメを入れさせていただきました。

あとは息子にお任せ。

いくら刃がないとはいえ、包丁を使うのを横で見るのは、本当にヒヤヒヤします。
つい手を出しそうになるのを「ぐっ」と堪え、私はアシストのみ。

完成。
大小入り混じった白菜とベーコン。
コンソメ味のおうどん。
そして炊きたてご飯。

所謂「丁稚定食」ですが、なんとも美味しい。

「おいしいわ〜」
「じょうずに できた?」
「上手やわぁ」
「つくるときな、べつに おいしくなぁれって いってへんで」
おっ。鼻の穴が開いている。
「オレなぁ、まほうりょくが あるのかもしれんわ」
天狗にならはりました。

「作ってもろたしな、かあちゃんが洗い物するわ」
「あ、オレするし、おいといて」
「いやいや、ここはかあちゃんが」
びしゃびしゃになった床を拭くのは誰?

ゴキゲンになった息子は、部屋で「青春アミーゴ」を踊り(というよりもパントマイムだが)、勢い余ってまた爪楊枝をぶちまけていました。

「あぁ〜〜!」
「何したん?」
「なんかな、つまようじ おちてる〜」
「誰が落としたん?」
「オレちがう」
「ほなな、爪楊枝がな、勝手に落ちたんか?」
「そうみたい」
「あっ、落ちよーって、爪楊枝さん達が落ちはったんか?」
「いや・・・わからんけど・・・」
「爪楊枝が勝手に落ちたんとちごたら、オバケが落としたんか?」
「・・・たぶん」
「ほな、このお部屋には、オバケがいるんか?」
「あ、きっと、じぃじかわーくんやって」
「人にせいにするなー!」
結局、2人で拾いました。

爪楊枝入れを落としたと言われた、父と弟よ、すまん。
あなたの孫、あなたの甥っ子は、所詮こんなヤツですが、これからもどうか守ってやって下さい。

「何してんの?」
「ん? ズボンのにおい かいでるねん」
「どんな匂いすんの?」

コンソメうんどん_b0049646_0254224.jpg

「ん〜、いろんな におい」


あぁ、そうですか。
Commented by enomushi at 2006-01-20 01:00
これはこれはかわいらしい顔なしさんですねぇ。
寝ないで遊ぶのもけっこうしんどいって息子ちゃんに
お伝えくださいませ。
Commented by marurin373 at 2006-01-20 16:50
>enomushiさん
こうやって「くんくん、くんくん」という音だけしている姿・・・。
とりあえず写真に収めてみました。
母として正しいリアクションなのでしょうか。

寝ないで遊ぶ・・・息子ならできるかもしれません・・・。
電気ぐらい発電できそうなくらいの勢いありますし・・・。
Commented by engawadesu at 2006-01-21 16:14
読んでるだけで、その場を見ている気がします^^
息子さんおもろいなぁ^^
Commented by marurin373 at 2006-01-21 17:40
>engawaさん
独身の時は、あまり面白いと思わなかった「クレヨンしんちゃん」が、とても身近なものになりました。
by marurin373 | 2006-01-20 00:46 | 息子(たかし) | Trackback | Comments(4)