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「しやわせ」

今朝、息子は起きられず。
やはり、昨日興奮し過ぎた為かも。

私は今日は病院に行かなくてはいけない。
仕方がない・・・。
犬たかしに付き添いで来てもらうことにしました。

息子は、私が病院に行く予定だと話すと、必ず「オレもいく!」と言います。
風邪をもらったりしてはいけないから、なるべく連れて行きたくないのですが、息子なりに不安があるようで。

「だってなー、かあちゃんが にゅういんになったら、オレ どうするんやさー!」と泣きべそをかきます。
安心させる為に連れて行ったこともありますが、今日は「寝坊」したから。

午前中に全ての診察と用事が終わったので、犬たかしの散髪に行きました。

息子指定の美容院での散髪。
どうやら、いつも担当してくれはるお姉さんが好きらしい。

なんて気の多いヤツだ。

「かあちゃんは、そこで すわっといて」
「うん」
「ほん よんだり、あ、ゲームしてても ええで」
「わかりました」

お姉さんとする世間話が楽しいらしい。
ちらっと小耳に挟んだ言葉は「んもぅ〜、かあちゃんてなぁ〜、」。
私の愚痴をこぼしている様子。

いろいろスッキリした後で、友達のドッグ・カフェに行きました。

ここのワンちゃん達の間に、赤ちゃんができました。
私はとりあえず、お母さんとなる5才の女の子の顔を見に、そして息子はお父さんとなる男の子に会いに。

「どこに あかちゃん、いるん?」
「まだお腹の中やねん」
「なんびき いるん?」
「何匹かなぁ」
「かわいいなぁ〜」
そこのミニチュア・ダックスは、2人共本当にかわいい。

でも、もうじきお母さんになるんやなぁと思うと、なんか少し逞しく見えました。
いつものお澄まし顔も、ちょっと誇らしげ。

きっとええお母さんにならはるなぁと安心しました。

息子は、お父さんとなる男の子に「あかちゃん うまれてもな、おさけ のんだら あかんよ」と忠告していました。

バレンタインには、私からのチョコレートは拒否した(!)息子。
なので、チョコレートの代わりに、焼き肉に行くことにしました。

でも、1度家に戻ると、もう出掛けたくなくなってしまった。

「かあちゃぁ〜ん、やきにくぅ〜」
「ん〜」
「はよ いこーなー」
「ん〜」

自分から言い出したことなので、止むなく出掛けました。

夕方を過ぎると、ちょっと寒い。
雨も降ってるし。

バスがなかなか来ない。

「なぁ、お風呂と焼き肉やったら、どっちがいい?」
「やきにくぅ〜」
「ほなな、昨日の残りのシチューとお風呂やったら、どっちがいい?」
「おふろぉ〜」
「そやったら、家帰って、お風呂入ろか?」
「やきにくに いくんやもん〜!」
なかなか意志が固いようだ。

焼き肉屋さんに着くと、もうかなりの上機嫌。

「何食べる?」
「おにくー!」
「ん・・・鶏肉は?」
「ぶた たべるんやもんー!」
「豚肉でええの?」
「あ、うしやった!」
「牛肉食べるん?」
「とにかく、おにくー!」

2人で行った初めての焼き肉は、感動。
2度目は、興奮。
そして3回目の今日は、少し余裕が出てきた息子。

でも、私が焼いてる間中、歌い踊り、騒がしい。

「ちゃちゃちゃ ビーナーッ! ちゃちゃちゃ ビーナッ!」
「おっはー!」
意味不明の歌と、生まれる前の流行言葉まで叫んではりました。

でも、なかなか食べようとしません。
「食べへんの?」
「たべたいー!」
「食べたらええやん」
「はがなー、うにうにしててなー、たべたいのに かめへんねん〜」
念願の焼き肉を目前にして、乳歯がぐらぐらしている為に食べづらそうに泣きべそを。

息子の肥大した顔面からは想像できない程の小さな乳歯達を駆使して、なんとか食べていました。

「かあひゃん、つまようひー」
永久歯が生えて来るスペースに、お肉が挟まる。

サンチュには巻かなあかんし、辛いお味噌もつけなあかんし、歯には挟まるし、奥歯で噛み切らないといけないし。

「かあひゃん〜」
「お口の中のものがなくなってから、喋るねん」
「なかなか なくならへん・・・」
歯の大きさに見合わぬ程大きな肉片を頬張るからだ。

「かあひゃん・・・」
「なに? もういらんの?」
「ひあわへ・・・」
幸せなら、よかった。

「あぁっ!」
「何?」
「オレなー、おちゃ のもうって おもたのに、また おにく たべてもーたー!」
嬉しそうで何より。

でも、最後は悲しい事がありました。

もう帰ろうとしていた時なのですが、酔っぱらったおじさんが入ってきて、注文もろくにせずに店員さんを怒鳴ったりしたはりました。

帰り道。
「かあちゃん・・・」
「何?」
「あのなー、さっきの やきにく、おいしかったやんなー」
「そやなー」
「でもな、おじさんのせいで、うれしいのが きえてしもた」
「うん」
「きっとな、おさけ、いーっぱい のんでるんやで」
「そうかなぁ」
「おさけ、からだ こわすのになー」
「うん」
「ガンにも なりやすいのになー」
「ガンにもなるん?」
「あたまも わるくなるねん」
「そうかー」
「あのな、うまが した ウンチをな、おだんごと まちがって たべたりするんやって」
「そうなん?」
「うん」
「そうかー」
「あの おじさんもな、こども いじめたりしてるんかなぁ」
「どうやろうなぁ」

「でも、お肉は美味しかったな」
「んまかったー!」
「よかったなぁ」
「また いこな」
「行こな」
「オレ、しやわせな こどもやわ」

その言葉を聞くために、かあちゃんはまたこつこつと「焼き肉貯金」をします。
Commented at 2006-02-17 02:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2006-02-17 02:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by GD at 2006-02-17 19:28 x
トラックバックしてみましたが、ちゃんと出来ているのかわかりません(^^;)
どうなのでしょうか???

たかし君の「だっくんはお父さんになっても、お酒飲んだらあかんよ・・・。」
ドキッとしました。。。
たかし君、だっくんはお父さんになっても、お酒は飲まないよぉ~(^^)
Commented by marurin373 at 2006-02-17 22:00
>GDさん
私も、たかしに「だっくんは、絶対にお酒は呑まーらへんよ」と言っておきましたが・・・。
どうやらそれを言いたくて「行きたい」と言っていたみたいです。
by marurin373 | 2006-02-16 22:59 | 今日の出来事 | Trackback | Comments(4)