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ところで、私は

たかしに「頑張れ、勇気出せ」と言い続けているけれど、私自身は一体どうなのか。

何かしたい。
できたら、少しでもお金もほしい。
でも、外に出ると「会うかもしれない」と思うから、ひどく緊張する。

そんな状況のまま、悶々と過ごしていました。

ある日、ひょんなことで知った喫茶店があります。

「障害者作業所」なのですが、行ってみたい。
幸い、スタッフの募集をされていました。

でも、まだ私には何ができるのかがわかりません。

そんな状態でも会っていただけるかなぁ・・・。

とりあえず、日曜日の今日の昼過ぎに、寄せていただくお約束をしました。

前の日に、たかしに「かあちゃんな、働いてみたい喫茶店があるねん」と言ってみました。
「おそとで はたらきたいん?」
「お外で、いろんな人と会って、お話して、働きたいねん」
「かあちゃん、あし いたいんやろ?」
「でも、できるかもしれへん」
「かあちゃんも、ゆうき だすんか?」
「たかしも頑張ったしな、かあちゃんも負けてられへんもん」
「できるんか?」
「それをな、お話しに、明日行きたいんやけど、一緒に行ってくれる?」
「ええよ、かあちゃんが いきたいんやったら」

でも、今日はなかなか起きられませんでした。
寒い。
足も痛い。
こんなんでは、やっぱり無理なんかなぁ。

「かあちゃん、いかへんの?」
「行くけどさ」
「いってみて、おはなし してみるんやろ?」
「うん」
「おやくそく、したんやろ?」
「うん」
「オレ、ついていってあげるから、いこ!」
「うん」
「どうもないって」
「うん」
「もし、とうちゃんに あったらな、オレが なんとかするから」
そこまで言うなんて。
ちょっとだけ、頑張ってみようか。

たかしに励まされ、行ってきました。

かなり緊張している私は、たかしを叱ってばかりいたように思います。

誘っていただいたお2人とお話してみると、お互いに少し誤解していたことがわかりました。

私は「ちょっとづつ、できることから、ゆっくりと」と思っているけれど、そんなんで受け入れてもらえるんやろうか?
また「甘え過ぎ」やって言われるかなぁと思っていました。

お2人は「私にとっては、物足りないのではないか」と心配していただいていたようです。

私は、まず外に出て行くことができるようになりたいのです。

ネットも面白いし、メールでもコミュニケーションはとれる時代です。

でもやっぱり、私は顔を見て直接話したいのです。
本当は人と触れ合うことが好きだったのです。
こちらでの友達も少ないし、会って話せる人は限られています。
もっともっと、平たく言えば、会って話せる「知人」「友達」を増やしたいのです。

そして、そこで働いて、なにがしかのお金も戴けるなら、こんなに嬉しいことはない。
勉強していることを活かすためのアプローチも、もしかしたら掴めるかもしれない。

友達に言ってもらいました。
「宝くじは、買わんと当たらへん」
まさしく、その通りです。

家にいたままで、新しく友達を作るなんて、余程のことがない限り難しいと思います。

私が、今1番欲しいものは「自信」だということにも気付きました。

「頑張ってるね」と言ってもらって「うん、頑張ってるねん」て言いたい。

何ができますか、と聞かれた時に「こんなことをしていました」「こんなこともしていました」と、全て過去形でしか話せないのも、ツライ。

この1年で、たかしと2人で暮らして行く事に対しては、少しは自信ができました。

次は、この楽しい生活を維持していくこと。
私が私でいられること。

時間の使い方も、もっと考えられるようになりたいし、それに私が頑張っていたら、たかしにも何かが伝えられるかもしれません。

「お金がない」と言って、膝を抱えているだけでは、何の解決にもなりません。
とにかく、外に出よう。
何か、してみよう。

確かに、どうしても現オットに会うのがコワくて、家から出られない時もあります。

でも、それはとっても悔しいのです。

これから裁判が始まった時に「私は、今こんなことをしています」と胸を張って言いたい。

自信があった時の私の勢い・・・。
それを取り戻したいのです。

今回のたかしのことは、私にも成長するいい機会になりました。

たかしも頑張ってるんやもん。
私もやってみよ。

でも、前のめりでつんのめって転けないように、気を付けて。

勉強している事が、より具体的に必要とされるのも嬉しいことです。
時間がかかるかもしれない。
でも、誰だって初めての時は、初心者です。
気負いせずに、できればやりたいと思ったことをやらせていただけたらいいなぁ・・・。

いつも100点でなくても、いいと思うようにします。
60点の時もあれば、80点の時もあり、25点の時もあるでしょう。
でも、120点がとれる時もあるかもしれない。

今日のこの気持ち、忘れずにいたいと思います。

たかしは、どうやら心配してくれているようです。

「もしな、かあちゃんが しんどくて、あしも いたかったら、オレが かわりに コーヒー つくりに いくから」
「いや、たかしのお仕事は、保育園やろ?」
「ほいくえんが やすみのときは、おてつだいに いくから」
「保育園がお休みの時は、かあちゃんも休むと思うよ」
「オレ、おてつだい したいねんて!」
「かあちゃんはかあちゃんのお仕事して、たかしはたかしのせなあかんお仕事して、2人で頑張ろか」
「ま、それでも いいけどさー」

その後も、何度も聞いてきます。
「かあちゃん、ほんまに あのおみせで はたらくんか?」
「次な、またお仕事の話をしに行くお約束したよ」
「オレも、いこか?」
「たかしは、保育園やろ?」
「どうもないか?」
「どうもないって」

「やっぱりな、オレも おてつだい したいねん」
「あのな、たかしが保育園に行きたくない時に、代わりにかあちゃんが保育園に行ったり、せーへんやろ?」
「そらそうやけどさ」
「たかしは、保育園がお仕事」
「ほいくえん いっても、おかね もらえへんもん」
「もっと大きいなったときに、ちゃんと働けるようにな、今は保育園行かなあかんねん」
「う〜ん・・・」

「オレ、おてつだい、できるで?」
「まだ働けへんって」
「もう6さいくらいの おおきさやもん」
「ん〜、6さいでもあかんねん」
「おとなのは、にほん はえてるけど」
「でも、まだ5才やろ?」
「そらそやけどさ」

2人で行った為か、たかしは本当にそこで働く気になったみたいです。

説得が、ちょっと大変・・・。

「今日、ついてきてくれて、ありがとうな」
「いえいえ、どういたしまして」
「寒かったなぁ」
「でも、いろいろと べんきょうになったわ」
「何の?」
「いろんな びょうきの ひとがいてはるんやなーって」
「そうやなあ」

明日から、お彼岸なので帰洛してきます。
今回は、1週間ほど、帰ってくる予定です。

会いたい人も、たくさん。
話したいことも、いっぱい。

○ちゃんと一緒に寝るのが、楽しみです。
Commented by ムーチン at 2006-03-20 12:45 x
ゆっくりゆっくり、自信をつけていって下さい。

焦らないのが一番です。

僕も、ゆっくりです。
Commented by marurin373 at 2006-03-20 13:34
>ムーチンさん
コメント、ありがとうございます。
ゆっくり、じわじわと進んでいきます。
Commented by 子と共に育つ親・・・のたわごと at 2006-03-22 14:10 x
やさしい息子さんですよね。
自信をもって前へ進むきっかけが出来たようですね。
応援しています。
無理せず、焦らず・・・でもちゃんと前へ進めていますよ。
確実に。(^-^)
Commented by marurin373 at 2006-03-26 22:41
>しまさん
ありがとうございます。
息子は優しいというか・・・なんか私を「守らないとあかん」と思っている感じがします。
by marurin373 | 2006-03-20 02:41 | 今日の出来事 | Trackback | Comments(4)