嬉しい発見

昨夜、たかしが突然私に訊いてきはりました。

「かあちゃん、○ちゃんのこと、まだ かなしいか?」
「・・・うん・・・」

「あのな、はっけんしてん」
「何を?」
「ちょっと、みてみ?」

ひまくんのケージの前に立たされました。

b0049646_2055795.jpg

ひまくんは、最近導入した「砂浴び場」の中で睡眠中でした。


「よーみてみ? ひまくんな、○ちゃんに すっげー にてるとおもわへん?」
たかしに言われてよく見てみると、確かに似ています。

ふわふわで、丸っこくて、真っ黒で真ん丸の瞳。
ちょっと、太り気味。

「・・・ほんまやなぁ・・・」
「な? かじかじもしはるし、がさがさもしはるし、よーにてるやろ?」
「うん」
「ここにも、○ちゃん、いてるやん」
「そうやなぁ」
「もう、さみしくて なかんでもええな」

いや、○ちゃんは○ちゃんやし・・・と思いましたが、たかしの折角の発見。

ここにも「ほわほわ」がいてはりました。


ハムスターは、犬と較べると、驚く程手がかかりません。

それがちょっと頼りないけれど、今の私とたかしにとっては、犬は手に余るだろうし、ひまくんには申し訳ないけれど、丁度いいのかも。
体力的にも、経済的にも。


お正月に、母がくれた「雪見うさぎ」のお饅頭がありました。

たかしは、ケーキよりもお饅頭が好き。
洋食よりも和食、の日本男児です。

そんなたかしに喜んでもらおうと、母がちょっとかわいいお饅頭をくれたのでした。

たかしは、暫く「雪見うさぎ」を眺めた後、おもむろに、まるで粘土細工を作るみたいに、こねこねと触り出しました。

「みて〜!」
b0049646_20561367.jpg

「これ、ひまくん〜」


確かに、ひまくんみたいです。

b0049646_2057290.jpg

後ろ姿も、そっくり。


このあと、たかしは「かわいいし、かわいそうで たべられへん〜」と悶えてました。
(今となっては、後方にある、ラップに包まれたアンパンマン号の方が謎ですが)


さて。
家族の者が亡くなると、お通夜・お葬式・火葬場と、いろいろと忙しくなります。
喪服も出さなくてはいけないし、いろいろな方々に連絡もしないといけない。
葬儀屋さんとの打ち合わせ、お供養の数。
誰が「受け付け」に座るか、誰がお別れに来て戴いた方々に「お供養」をお渡しする役をするか。
誰が「遺影」を持って、誰がお位牌を持つのか。
火葬場に行くのは、誰が何人?
ハイヤーは、何台要る?
その後の「足洗い」に来てくれはる人の人数確認。
あ、お数珠、どこに片付けてるんやったっけ。


その後は、初七日、二七日、三七日・・・と、四十九日まで、毎週お坊さんにお願いしてお参りして戴きます。

その頃になると、お香典のお返しは、一体何にするかも悩まないといけない。

その後、納骨や百カ日、一周忌、三回忌・・と続きます。

私は、何故こんなにいろいろとしなければいけないのか、疑問でした。

とにかくお金がかかる。

これって、ビジネスに組み込まれているんやろうか?

とか何とか考えていましたが、○ちゃんが亡くなって、初めてこれらの「儀式」の意味がわかったような気がします。

この、いろいろな「しなければいけないこと」をしないといけない時期。

これらの時期は、ちょうど「悲しみ」とか「悔しさ」とかがやって来る時期なのです。

亡くなった直後は、悲しさよりもショックの方が大きい。

亡くなった人の傍で、おロウソクとお線香が途切れないように「夜伽」をします。
もちろん、徹夜です。
一緒にいる誰かと喋るでもなく、泣くでもなく、笑うでもなく過ごす夜。
とにかく、お線香とおロウソクに気を付ける。

ショックで寝られる訳もないのですが、とりあえず「起きてないといけない」ことにしておく。

すると、頭の中が、丁度いい具合に「朦朧」としてきます。

悲しさや淋しさを感じることに鈍くなった頭で、いろいろな「儀式」。

目の前にやってくる「こなしていかないといけないこと」を片付けていくだけ。

そうこうしているウチに、日が過ぎていきます。

で、また「悲しさ」や「淋しさ」が、心の内に湧いてきたところで、また「しないといけないこと」。

それらが繰り返しやってくることで「本当に亡くなったのだ」と再認識することにもなります。


ところが、如何せん、○ちゃんは、犬。

お骨にならはった後、納骨をする時を決めるのも、私。
その気になれば、ずっとこのままでいることもできます。

「○ちゃんは、もういない」ことの悲しさが、波のように押し寄せて来る時期・・・。

どうしても、考えてしまう時期。

思えば、誰かがなくなった時に「何もしなくてもいい」と言われる方が、ツライのかもしれません。


そんな時に聞いた、たかしの発見。

そうや。
ひまくんも、私にとっては大事な家族。

なんか、ひまくんが急に愛おしくなってきました。
現金な私。


因に、ひまくんのケージが置いてある場所。

私のMacintoshのすぐ横です。

そして。

b0049646_20575379.jpg

ガックンに見守られたはります。

[PR]
トラックバックURL : https://marushiba.exblog.jp/tb/4955123
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by marurin373 | 2006-06-08 21:08 | 思うこととかなど | Trackback | Comments(0)