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笑顔が歪む

約10ヶ月経って、私の感情に変化が現れてきました。

「娘」としての私が、号泣するのです。

この10年間で、5人だった私の家族が、とうとう私1人となってしまいました。

弟、父、祖母、そして母。

私には愛する息子もいます。
愛する友達もいます。

それなのに、何なんやろう、この孤独感は。

息子がやっと自転車に乗れるようになったと、報告することもできません。

母が買ってくれた自転車やのに。

息子のスーツ姿も、ランドセル姿も、とうとう見せられずじまいでした。


私が夜、寝たくないのは、毎晩母の夢を見るからです。

起きたときに「もういない」ことを、毎日毎朝再認識するのが辛いのです。


でも、私は確かに、感じました。
「解放感」を。

皮肉屋の弟に何を言われることもないし、理屈を押し付ける父もいないし、母に「お伺い」を立てる必要もなくなりました。
祖母の嫌みを聞くこともなくなりました。

それでも、淋しいのです。

淋しくてたまらないのです。


でも、同じ立場の「母」としての私は、怒り狂っています。

この、悔しくて悲しい思いを知っているのに、同じ思いを子供にさせた母。

「筋」も「道理」も無視していた母。

その後始末を全て押し付けて、勝手にいなくなった母。

自分のしてきたことから逃げた母。

子供である私の病気や離婚を利用していた母。

同じ親として、許せません。


私の嫌いな言葉ですが、母は私の「反面教師」となりました。


あと1ヶ月もすると、年末・お正月です。

来年のお雑煮は、私が作ります。

丸いお餅と、白味噌。
祝い大根と、小芋。
こちらでは流石に「かしら芋」はありませんが。


私は、お節料理の作り方も、お仏壇にお供えするお膳の作り方も、未だ教わっていませんでした。
なので見よう見まねです。


これからの10年は、何もないことを祈るばかりです。


もう「喪中」のハガキは、出したくありません。
by marurin373 | 2007-11-27 16:52 | 思うこととかなど | Trackback | Comments(0)